私たちの物語 #35~暁の血盟へ~

「さて、そろそろいいかしら?」

食事を終え、談笑していたころ、モモディさんが話しかけてきた。

「それじゃ、『暁の血盟』について教えてくれよ。」

「といっても、私の役目は見込みのある冒険者を『暁の血盟』に紹介するだけなの。ただ、彼らはこの世界、エオルゼアが抱える大きな問題と戦おうとしている。そのために素質ある冒険者を募っているの。あなたたちに声がかかったってことは、それだけの実力があるって認められたってことよ。彼らの拠点を教えるから、そこで直接聞いてみて。場所は、西ザナラーンのベスパーベイ、「砂の家」よ。受付の人にあなたたちのことを伝えておくから。」

「じゃあ、トゥーグロナからは何かあるか?」

「そうさね~。と言っても、私からも話せることはないというか、私から話しても迫力が足りないかな~?」

「なんだよそれ。」

「つまりは『砂の家』に行かないかい?ってことさ。おそらくだけど、ヤ・シュトラにサンクレッド、パパリモにイダ、そして、『暁の血盟』盟主が待ってるはずだよ~?」

「盟主!?って、一番偉い人ですよね?いきなり、会えるんですか?」

「ああ、私が誘われたときもそうだったからね。勧誘は盟主自らとサンクレッドやパパリモたちみたいな賢人と言われる人たちが行っているみたいだからね。」

「ほ~。それじゃ、オレたちがかなりラッキーだったんだな。」

「それだけじゃなくて、この短期間で依頼をこなしてきた実績にアレックスとDjが持ってる不思議な力『超える力』が大きいね。」

「それ。『超える力』って、結局何なの?」

「当人としたら、やっぱり気になるかい?それも盟主に会えば説明してもらえるさ。なんせ、盟主も『超える力』を持っているからね。」

「ほほ~。それじゃ、行くか!「砂の家」に。」

「あの、トゥーグロナさんも、...『超える力』をもってるんですか?」

「ん?ああ、私も持ってはいるよ。ただ、この力も個人差があるみたいでね。聞いたところによると、アレックスとDjの力かなり強力みたいだけど、私はそこまでじゃないんだ。」

「そう...ですか。」

「何、落ち込んでんだよ。あくまでこの力はきっかけだ。しっかりと依頼をこなしてきたからこそ、この話が来たんだろ?」

「もちろんさ。あくまでこれはきっかけ。『暁の血盟』の目的のために『超える力』は重要だけどね。それ以上に、優秀な冒険者が必要なのさ。」

「よ~し!出発だぜ!」


「さ、ここが『暁の血盟』の本拠地、「砂の家」だよ~。」

「普通のお家みたいですね。」

「まぁね。見た目は普通さ。必要以上に表に出てくる組織でもないしね。」

「わくわくすんじゃね~か!こういうのを待ってたんだよ!」

「ま、外にいても仕方ないから、さっさと入るよ~。......タタルさ~ん、新入り候補連れてきたよ~。」

トゥーグロナが声をかけながら「砂の家」に入ると、そこには上機嫌で歌うララフェル族がいた。

なんとも独特なセンスの持ち主だ。

「タタルさ~ん?」

「おおぅ!トゥーグロナさんではないでっすか。ん?...コホン。えぇと、そちらの方たちは、どちら様でっすか?」

「モモディさんから連絡言ってると思うんだけど、新入り候補のDj Ryok、アレックス、トトレイ ララレイだよ。」

「ふむふむえぇと、...お名前、確かにございまっした。それでは、改めまして。ようこそ『暁の血盟』の本部、「砂の家」へ!私は、受付のタタルと申しまっす。奥の暁の間で盟主がお待ちでっす!どうぞ、お進みくださいまっせ!」


砂の家は、地下にいくつかの大きな部屋を持つ場所だった。

「あっちは広間になっててね、血盟員が休んでたりしてるんだ。それで、ここが暁の間。盟主の部屋さ。」

「なんだか緊張してきました。」

「それじゃ、ご対面と行こうか。」

トゥーグロナが扉を開ける。



「あなたたちが噂の冒険者ね。私は、ミンフィリア。この『暁の血盟』の盟主です。......待っていたわ。」






ここから本当の冒険が始まる。そんな気がした。

私たちの物語

どうも、RyoKです。 ここでは、MMORPG「FINAL FANTSY XIV」での我が娘の設定を物語として紹介していきます。 更新は毎週火曜日12時半です。 ただいま休止中です。再開は3月を予定していますが、予定は未定です。 Twitterにて更新情報等お知らせするつもりです。 ご興味あれば @DJ_RyoK #FF14自己満足企画制作委員会

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