私たちの物語 #31~再出発~
何かと過ぎたことにとらわれてしまうのは私の悪い癖だ。
「ふ~。こんな時は...」
「お前、何してんだ?」
「ぬぉ!」
「どんな声出してんだよ。」
「アレックス、どうしてここに?」
「ったく、お前の不調でここにいるんだから、様子見に来るくらい当然だろうが。」
「ご、ごめん。」
「それより、お前は宿屋で何をしてるんだ?」
「え~っと、矢の製作?」
「ふざけてんのか!?」
「いや、これやってると落ち着くから...」
「はぁ、これなら大丈夫そう...なのか?明日、もう一度鉱山に行くから、今日はしっかり休んどけよ。」
「あ、うん。ありがとう。アレックスって、案外面倒見がいいだね。」
「お前こそ、気を抜いてると可愛げがあるじゃないか。......じゃぁな。」
「よ~し!今日こそ、依頼達成だ!」
「そうだね。」
「それで、Djは大丈夫そうなのかい?」
「昨日はごめん。もう、大丈夫だから。」
「それじゃ、出発だぜ!」
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