私たちの物語 #8~長老の木~
ベントブランチ牧場からの仕事もそれなりにこなしてきた。
チョコボの世話の手伝いや牧場周辺の魔物退治が主だったが、チョコボの卵盗難騒動などもあった。何とか卵は取り戻せたので良かったが、そのあと盗まれた卵の親チョコボの世話をしているルクロから気になる話を聞いた。
どうやら、イクサル族が「長老の木」という場所へと近づいているらしい。
ルクロからはそのことでミューヌに手紙を渡してほしいと頼まれた。
ミューヌにルクロからの手紙を渡すと、神妙な面持ちで神勇隊の指令室へもっていってほしいと頼まれた。長老の木はグリダニアにとって非常に重要な場所の様だ。
「噂の冒険者か。私が神勇隊隊長のリュウインだ。冒険者ギルドが神勇隊に用とは珍しいな。一体、どんな要件だ。」
私はルクロからの手紙を渡し、状況を説明した。
「イクサル族が長老の木を襲撃する可能性がある!?それは看過できない。早速、調査を行わなければ...」
ひとまず、これで大丈夫なのだろうか?何事もなければいいが...
「隊長!長老の木がイクサル族に襲撃されています!」
指令室に慌てて飛び込んできた隊士がよこしたのは最悪な知らせだった。
「なに!今すぐ隊を向かわせるんだ!...そして、冒険者よ。我々とともに戦って欲しい。」
もちろんだとも。ここでグルダニアが壊滅的な状況になっては名をあげるも何もない...
むしろ、これこそチャンスだ。
「冒険者が板についてきたわね...」
長老の木へと向かいながら、そっとつぶやく。
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