私たちの物語 #45~偽司祭の正体~
「とりあえず、貧民が仕事を探しているという情報は街に流せたかな?」
「実はそのことで気になることを聞いたんですけど、どうも貧民たちは街から少し離れた場所にある池の近くに集まってるみたいなんです。」
「町の外に?…...なるほど、あのあ辺りは人が少ない。偽司祭が貧民を拐うのにうってつけだな。貧民が職を探しているという情報は偽司祭にも伝わるはずだ。俺達は貧民のふりをしてその池に行き、偽司祭を捕まえるとしよう。」
「そうだな。貧民のふりをするのは、サンクレッドととトレイに任せるとして、私たちは離れた位置でアマルジャ族が襲ってこないか見張っておくよ。」
「来たみたいだ。」
「アマルジャ族は、いないみたいだね〜。」
「それじゃ、オレたちも合流するか。逃げられたら、面倒だしな。」
「よう。誰かと思えば、お前だったとわな〜?ウグスト。」
「な、お前たちはこの前の…」
「逃しませんよ。」
「こいつは俺が不滅隊に引き渡しておく。そっちは先に砂の家に戻って、このことをミンフィリアに報告してくれ。」
「了解。」
「それで、ウグストはどうして誘拐の手伝いなんてしてたんだい?」
「アマルジャ族から人を渡す見返りにお金をもらってたみたい。それも結構な額だったみたいで、偽司祭になって人を集めては、アマルジャ族に引き渡してんだって。」
「金ためね。嫌な話だぜ。」
「本当だよ。はぁ、こんなのはさっさと報告しちゃって、さっさと休んじゃおう!僕、疲れちゃったよ。」
「そうだな。」
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