Heart of Knight(s) #2~僕にできること、僕にしかできないこと~
暁の血盟
サンクレッドさんが所属している組織。
エオルゼアの救済を目的とする組織。
僕たちが所属する組織。
そのために『超える力』を必要とする組織
「はぁ~。」
「あら?また会ったわね。トトレイ。」
「姉さん!?」
「そう。あなたのトトラ姉さんよ。」
「僕以外の姉さんだったら、ちょっと困るよ?」
「ふふふ。落ち込んでいるみたいだったけど、まだ大丈夫そうね。それで、リムサ・ロミンサにいるってことは、この前の依頼はうまくいったのかしら?」
「うん。パーティの人も一日休んだら調子が戻ったみたいで、ちょっと危なかったけど、なとかなったよ。」
「そう。それは良かったわ。それじゃあ、何に落ち込んでいるのかしら?」
「それは...。」
「まさか!?アレックスちゃんに愛想を尽かされたの?」
「アレックスとは喧嘩してないよ!でも、...アレックスも関係あるかも?」
「かも?って何よ。あなたのことでしょう?」
「実は、今パーティを組んでる人がいるんだけど、そのうちの一人が所属してる組織に勧誘されてさ。」
「何?変なところに勧誘されたの?」
「いやいや。冒険者ギルドのモモディさんが紹介しているから、怪しくはない組織なんだけどね。僕は、あんまり必要じゃないけど、一緒にいるのに誘わない訳にはいかないなって感じで誘われたんじゃないかって思っちゃって...。」
「どうして?」
「う~~ん。その誘ってくれた人は、ちょっと特別な技?技術?を持ってて、アレックスもそうみたいなんだよね。で、パーティにはもう一人、別の人がいるんだけど、その人もその技を持ってるみたいなんだ。だから、別に僕はいらないけど、一緒のパーティだからお情けで誘ってもらったんじゃないかなって...。」
「卑屈になってるのね。」
「うぐぅ。」
「我が弟ときたら、そんなしょうもないことで悩んでいるのね。」
「しょうもない!?」
「お情けで誘われるようなしょぼい組織なんて、いずれ潰れるわ。だけど、モモディさんが紹介している組織がそんなところなわけがないわ。だから、多少他と違うと言っても気にする必要はないのよ。それに、アレックスちゃんはそのことであなたをないがしろにはしないでしょう?」
「そう...だね。でも、その中で僕にできることはあるのかなって思っちゃうんだ。」
「だったら、私があげるわ。あなたにできること。いいえ、あなたにしかできないことを。はいこれ。」
「これは?」
「これが、あなたにしかできないことよ。」
「え~と。……これ、魔物からとれる素材だよね。これが僕に何の関係が?」
「取ってきて。」
「えっ!?」
「取ってきて。今すぐ。早く。迅速に。」
「なんで!?」
「さっき雇い主様に取ってきてって、頼まれたの。姉の仕事は弟の仕事よ。だ・か・ら、お願いね~。」
「そんな~...」
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