私たちの物語 #25~進攻!タムタラの墓所~

「あ~、古い時代のを使いまわしてるだけあって、一層不気味だね~。」

「そうですね。そして、入って早々、嫌なものが見えました。」

タムタラの墓所内部は、下に伸びる塔のようになっていた。そして、中央部は吹き抜けになっているようだが、そこに禍々しい光を放つ球体が浮かんでいた。

「なにあれ。」

「墓所内を照らす明かり...ではないことは確かだね~。」

「何かの儀式か?」

「十中八九、そうだろうね~。」

「つまりは、ぶっ壊せばいいんだろ?」

「そんなに簡単じゃないと思うよ?」

「でも、あながち間違いでもないね~。球に向かって、光が伸びてる。たぶん、あの怪しい球体に力を送ってる源だよ。だから、そっちを壊せすなり止めるなりすれば、儀式を止められるかもしれないね。」

「手間は増えたけど、間違ってないじゃないか。」

自信満々である。

「でも、当然ながら件のカルト教団やこの墓所を住処にしてる魔物も相手にしないといけないからね~。」

「その力の源を止めたら、こっちのことはどうせばれるんだ。儀式も目的がわからんが、速く止めるに越したことはない。さっさと行くぞ。」


「それで、あれがその力の源か?」

「そうだね~。でも、やっぱり人がいるね~。しかも、妖異付きとは、これは本当に急がないと危ないかも。」

「妖異、ですか?」

「そう、こことは異なる世界からの来訪者さ。あそこにいるのは下級の妖異。たまに開くあっちとこっちをつなぐ門みたいなものからこちらにやってくるのさ。でも、上級の妖異はこちらから呼び出さないといけない。これは、そのための儀式かもね~。」

「よく知ってるな。」

「これでも、冒険者としてはそこそこやってるし、それ以外にもお勉強しれるからね~。」

「となると、今以上に急がないとですね。」

「でも、あそこに術者らしき者がいるってことは、儀式は途中ってことだろうから、ここを潰せば儀式をひとまず遅らせられるはず。急ぐのは賛成だけど、焦ってはいけないよ~。トトレイ君。」

「はい。そうですね。焦ったらいつも通りの力が発揮できないものですし。」

「そうそう。それじゃ、行こうか~。気づかれてないようだし、あっちの数もそれほどいないみたいだ。一気にかかろう。」

「はい。行きます!」


「いや~、焦ったね~。急に出てくるとは思わなかったよ。」

「油断してました。ありがとうございます。」

「そう簡単に妖異は出てこないんじゃないのか?」

「そうは言っても、私は専門家じゃないしね~。詳しいとこまでは知らないよ。ただ、今後もああいうのがいるってことに注意していかないとね。」

「それで、こいつを壊せばいいのか?」

「ああ、アレックス君、やっちゃってくれたまえ~。」

「了解!」

アレックスが墓所の中央に浮かぶ球体と光でつながっている宝珠にむかって魔法を放ち、破壊した。

「これで、儀式の進みが遅れたか、溜まっている力が減ったか、はたまたあの球体の守りが薄くなったはずさ~。」

「”かも”が多すぎないか?」

「専門家じゃないって言ったでしょ~?とりあえず、あっちにとって好ましくないことが起こったんだってことでいいじゃな~い。」

「でも、まだ光の筋が残ってますから、ここみたいな場所がまだあるってことですよね。さらに進んで、儀式を止めましょう。」

「トトレイ君、その通り!さ、進むよ~。」



私たちの物語

どうも、RyoKです。 ここでは、MMORPG「FINAL FANTSY XIV」での我が娘の設定を物語として紹介していきます。 更新は毎週火曜日12時半です。 ただいま休止中です。再開は3月を予定していますが、予定は未定です。 Twitterにて更新情報等お知らせするつもりです。 ご興味あれば @DJ_RyoK #FF14自己満足企画制作委員会

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