私たちの物語 #21~これから~
「それじゃ、バデロンに報告しに行きますか。」
エールポートから船に乗ってリムサ・ロミンサに到着する頃には、すっかり日が暮れていた。
「早く終わったとはいえ、1日がかりで大変だったね~。」
「船で少し食べたが、足りない。トトレイ、報告のついでに飯も食ってこうぜ。」
「そうだね。せっかくだし、4人でどうですか?」
「おお~、いいね~。それじゃ、報告おわったらご飯にしよ~。」
「おや、先客がいるみたいだ。どうするかね?」
「んじゃ、先に飯を頼んでおこうぜ。」
「それじゃ、私の分も適当に頼んでてよ。私はバデロンに報告して来るから。」
「りょうか~い。」
「確かにその依頼は出ていたがな、一足遅かったみたいだぜ?」
バデロンが冒険者たちと話しているみたいだったが、私を見つけるとそう言って私を呼びつけた。
「もしかして、冒険者ギルドの依頼でサスタシャ浸食洞の調査をしていたのか?」
「ああ、調査は終わったから報告しにな。」
「そうか、先を越されてしまったな。」
「また、別の依頼を受ければいいじゃない。」
「そうだな。だが、我々の目的のために立ち止まることはできないぞ。このエオルゼアに名を残すのだから。君にも目標はあるかい?なんでもいい。目標は君の支えとなるだろう。お互い、頑張ろうな。」
「で、どうだったい。」
「海賊が根城にしてたみたいなんだが、サハギン族も出てきてね。大変だったよ。でも、海賊の船長はサハギン族にやられて、サハギン族に関しても私達でやったからあの辺りはしばらく大丈夫なんじゃないか。」
「なるほど、サハギン族か。てっきり、どっかの海賊の仕業だと思っていたんだが、サハギン族まで出てくるとはな。そっちにも警戒しないとだな。それにしても、サハギン族を倒すなんてよ!あいつらが何を企んでるかはわからねぇが、これでしばらくはおとなしくなるだろうさ。調査は無事終了だな。ありがとよ。こいつが報酬だ。」
「ああ、確かに受け取ったよ。」
「それで、別の依頼なんだがよ。今しがた、冒険者ギルドの連絡網で回ってきたんだが、グリダニアの方で冒険者を募集してるらしい。一癖ありそうな依頼なんだが、今回の依頼をこなしたお前なら大丈夫だろう。興味があったら声をかけてくれよ。」
「わかった。腹ごしらえついでに仲間と話してくるよ。」
なんだか自然にそう言葉が出てきた。
「これは、話してみないといけないね。」
これからの私たちについて......
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