私たちの物語 #13~海の都リムサ・ロミンサ~
「グリダニアからの使者様ですね。お待ちしておりました。リムサ・ロミンサへようこそ。我らが提督も面会を楽しみにしておられますよ。こちらへどうぞ。」
リムサ・ロミンサへ到着すると、リムサ・ロミンサを拠点とするグランドカンパニー「黒渦団」の人が迎えに来てくれていた。
「提督室はこちらを降りられて、向かいです。そこからはザントヘールが案内します。」
「客人よ。遠路はるばるよくぞ来た。この先が提督室だ。念のため、新書の確認をさせてもらおう。」
使者とはいえ、一回の冒険者だ。そんなものか。
「確かに、カヌ・エ・センナ殿の紋章があるな。それでは、中へ案内しよう。提督もお待ちだ。」
「グリダニアより使者が来るとは聞いていたが、まさか冒険者とはな。よほど信頼されていると見える。ようこそ。海の都リムサ・ロミンサへ。この国のグランドカンパニー「黒渦団」の最高司令官、都督のメルウィブ・ブルーフィスウィンだ。さっそく要件を聞こうか。」
グリダニアから持ってきた親書をメルウィブへと渡し、カヌ・エ・センナから聞いた話を軽く話した。
「...ふむ。カルテノー戦没者追悼式典の取り決めについてか。カルテノーの戦いでは我々にも帝國にとっても痛手であった。それもあり、この5年で大きな動きはないが、未だ帝國とは敵対関係だ。しかし、蛮族・蛮神問題や復興にとで、あの時のことを探求している余裕はなかった。これを機会に再び三国の絆を強固にするときか。」
「よかろう。カヌ・エ・センナ殿の提案に乗ろう。君にも、その絆の楔となる役目をお願いしたい。」
そういうと、何やら書類を書き始めて周りの部下に渡し指示を出した。
「カヌ・エ・センナ殿には私から直接返事をしておこう。...冒険者。次の目的地は、ウルダハか?なら、ラウバーン局長殿に伝えてくれ。メルウィブが「よろしく」言っていたと。この度の使者の任、ご苦労だった。」
ふぅ。ひとまず、使者として最初の仕事は何事もなく終了ね。
次の目的地は、ウルダハか。
使者に指名してもらったときもすごいことだって自覚はあったけど、エオルゼアにおける主要な三国のお偉いさん方と直接会うなんて...
「これは想像以上の事態ね。」
親書を届けるだけとはいえ、大きな仕事だ。不安はあるが、期待も大きい。
自然と笑みがこぼれる。
「ウルダハ行きの飛空艇の時間まで少しあるし、街をぶらつきますか。」
リムサ・ロミンサ。一度は行きたいと思ってたけど、こんなに早くにかなうとはね。
「良い天気。そうだと思わない?Darren...」
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