私たちの物語 #38~初仕事~
ミンフィリアから招集があった。
砂の家に付くと、トゥーグロナたちは、もう来ていたようだ。
「やぁ。全員揃ったね。それじゃ、話を聞きに行こうか。」
「よく来てくれたわ。実は、ウルダハのグランドカンパニー「不滅隊」から、ある事件への協力要請が来たの。サンクレッド。説明をお願いできるかしら。」
「事件の概要はこうだ。クリスタルを運搬しているアマジナ鉱山社系のキャラバンが襲撃された。そして、時を同じくして、ウルダハ近辺の貧民窟から、幾人もの人が消えている。」
「クリスタル強奪事件と、誘拐事件と言ったろところね。本来、こういった事件は、治安維持も受け持つグランドカンパニーの仕事だわ。でも、この事件......おそらく蛮神が絡んでる。」
「現場に残っていた手口。おそらく、首謀者はウルダハに棲むアマルジャ族だ。アマルジャ族には、クリスタルを強奪する理由も、誘拐を行う理由もある。それこそが蛮神関連ってわけだ。」
「あなたたちに「蛮神問題」について理解してもらうためにも、この事件に関わってほしいの。」
「結局、オレたちは蛮神てのがどんなのかもよくわかってないからな。」
「ウルダハの事情には、担当でもある、サンクレッドが詳しいわ。彼にあなたたちを支援してもらいます。」
「オレに任せてくれ!よろしくな!」
「この事件で、蛮神問題がどれだけ切迫しているのかを知ってほしいの。今のエオルゼアを知り、真実を見つけて。あなたたちの活躍を期待しているわ。」
「よし、早速、事件の調査に入ろう。改めて、よろしくな。」
「それで。調査といっても何からやるの?」
「今回のクリスタル強奪事件と誘拐事件。この2つは、必ず関係している。片方の事件について調べていけば、もう一つの事件の真相も見えてくるはずだ。」
「となると、どちらの事件を調査するんですか?」
「クリスタル強奪については、アマジナ鉱山社が護衛を増やして対処するそうだ。だから、俺たちは誘拐事件の方を調査しよう。今のところわかっているのは、東ザナラーンのキャンプドライボーン近辺で特に行方不明者が多いってことだ。となれば、現地で情報収集しかないだろ?」
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