Crack! Clash! Clap! #1~前途多難だぜ~
「落ち着いたか?」
「うん...」
「はぁ、次は落ち込んでやがる。」
「Ryokさん、大丈夫ですか?やっぱり今日は戻りますか?」
「ごめん。ちょっとそうさせて...」
やれやれ、前途多難そうだぜ...
「近くにホライゾンって所がある。そこで休もう。」
「Ryokさん、急にどうしちゃったんだろうね。」
「ん?」
「いやさ、ドールラス・ベアーさんだったっけ?あの人たちのことを聞かされてたとはいえ、戦闘中に上の空になるような人じゃないんだと思うんだよね。なにがあったんだろうって思ってさ。」
「ああ、それか。まぁ、まだ付き合いが浅いからな。聞かせてくれてない話やらがあるだろうさ。そこいらのことが関係してたり、思い出されたりしたんじゃないか?」
「そうか~。あんなになるなんて、よほどのことがあったんだろうな~。」
「下手に詮索すんじゃないぞ。」
「しないよ。まだまだ、アレックスにも聞きたいことがあるけど、聞いてないでしょ?」
「態度には出してんだろうが。」
「君にだけだよ。」
「はぁ、会ったばっかの時はもっとかわいげのあるやつだと思ってたのに...」
「しっかし、あいつは大丈夫かね~。立ち直るのに時間かかるかもな。」
「何のこと?」
「こっちの話だ。」
「また、いつか聞かなきゃいけない話が増えたね。」
「やれやれ...」
「落ち着いたか?」
「うん...」
「はぁ、次は落ち込んでやがる。」
「...こんなんじゃ...」
「あん?」
この眩暈みたいな感覚...最近、なかったってのに何なんだ。
これは...Djの過去か?
なんでこいつの過去が出てくるんだ?
あいつは誰だ?
こんなのが今見えるってことは、これが今回の原因なのか?
これが、Djの冒険者になった理由か?
「やれやれ...前途多難だぜ。」
「なんだいアレックス?」
「オレは隠し事ってのが苦手なんだ。」
「なにそれ?」
とりあえず、このモヤモヤはトトレイの不思議がる顔で満足ということにしておこう。
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