私たちの物語 #20~サスタシャ浸食洞攻略~

「おい、船長いないぞ。」

「う~ん、それっぽい部屋なのにいないね~。」

「この広間にそこまで人がいなかったんで、もっと奥の方へ逃げたんですかね?もう一つ扉がありましたし、あっち側から奥にいけるのかも。」

「そうだな。さらに奥に行ってみよう。ただし、より注意していかないとだな。」

「そうですね。ここ人がいなかった分、奥で待ち伏せされてるかもしれないですし。」


「あれ、船長じゃないか?」

「本当だ。みなさん、ここで仕掛けますか?」

「部下も少ないな。罠かもしれないが、この機会を逃すのももったいない。トゥーグロナは後ろで様子を見ながら援護してくれ。アレックスはいつでも攻撃できるように準備だ。もし罠だったら、派手にかましてくれ。」

「りょうか~い。」

「任せておけ。」

「よし、トトレイ、行くぞ。私が矢を放ったら、突撃だ。」

「はい!」


船長たちに気づかれないように近づき、肩に狙いをつける。

「突撃だ。」

そして、引き絞った弓を放す。


「ぬぉ!」

矢は船長の方をかすめはしたが、当たらなかった。

「やぁ!」

しかし、動揺している隙にトトレイが斬りこむ。

「こいつらまだ居やがったのか!?お前ら、やっちまえ!」

「今度こそ捕まってもらいますよ。」

「そうわ、いかねんだよ!犬共、出てこいや!」

そういうと船長は、広間にある檻のような場所から犬型の魔物を放ってきた。

「そっちはオレがやる!」

「頼んだぞ、アレックス。」


「くそ、洒落にならんぞ。」

「逃がすか!」

逃げ出す船長に向けて矢を放とうとしたが、部下の海賊に邪魔されてしまった。

「Ryokさん、ここを早く制圧して、追いかけましょう!」


「あいつの逃げ足、早すぎんだろ!」

「まあまあ、落ち着いて。逃げられてはいるけど、追いつめてもいるんだから、ね?」

「ほ~ら、さっさと行くよ~。」


「とは言ったものの、敵さん多いね~。」

「でも、見たところここで終わりみたいですね。船はないですけど、あの時間で逃げられはしないでしょうから、もうすぐ終わりですよ。」

船長に逃げられ続けているとはいえ、手下の海賊たちを順調に蹴散らしながら進んでいた。

「このあたりの手下どもはこれで終わりか?」

「そうだね。あとは船長を捕まえて終わりだよ。」

「それじゃ、気を引き締めて行くよ~。」


「ここまでだぜ!」

アレックスが威勢よく叫ぶ。

「アレックス、そういうの好きだよね。」

「うるせぇ、こういうのは様式美なんだよ!」

「お仲間も倒しちゃったし、おとなしく捕まってくれないかな~?」

「うるせぇ、そうはいくか!くそっ!」

船長が剣を構える。

そのとき、海の方から何かが飛び上がってきた。

「フスィー、我らが海域に侵入してくるとは!」

海から出てきたのは、サハギン族だった。

「うわっ!待て、待ってくれ。ぐがっ......」

「あいつ、サハギン族と協力してる海賊じゃなかったのか?」

「う~ん、使えないやつはいらないって感じ?それとも、ただここら辺を根城にしてたのかも。」

「何であっても、こちらを逃がしてはくれないみたいですよ。」

「くるぞ!」


「我がアギトで噛み砕き、海の藻屑にしてやろうぞ!」

「いきます!」

トトレイがサハギン族に向かう。

「おい、周りからなんか水しぶきでてるぞ!」

後ろで詠唱を始めていたアレックスが叫ぶ。

地面に蓋のようなものがあり、そこから水しぶきが上がっていた。

そして、そこからサハギン族がまた現れた。

「増援かよ。どうする!?」

「私が引き付ける。アレックス、まずは私の方を一気に片付けてくれ!」

新たに出てきたサハギン族にむかって矢を放つ。

移動しながらだから致命傷は与えられないだろうけど、引き付けさえすれば、アレックスがまとめて倒せるチャンスが生まれるはず。

「お前たちはこっちだ!」

「リリィベル、もしもの時はDjをしっかり回復してあげて!私はトトレイ君を援護するから。」


もう少し、もう少しでアレックスの準備が整うはず。

「Ryokさん、こちらに来てください!」

トトレイに呼ばれた意図はわからなかった。しかし、彼が何も考えずに声を上げることはないはず。

増援のサハギン族を牽制しながら、トトレイの援護も行いつつ、近づく。

「僕が合図をしたら、目を閉じてアレックスの魔法が当たらないように逃げてください。」

「えっ!?」

「いいから!いきますよ。3...2...1、今です!フラッシュ!」

言われた通りに目を閉じて、攻撃に巻き込まれないように全力で飛んだ。

すると、アレックスの魔法が炸裂した音が背後から聞こえた。

目をあけながら振り返ると、どうやら成功の様だ。

「フスィーッ、こざかしいヒレナシどもめ!」

だけど、増援のサハギン族が盾になったのか、最初に現れたサハギン族は立っていた。

「はぁ!」

そこにトトレイが勢いよく、剣を突きさした。

「やりましたね。」

「増援が来たときはどうなるかと思ったけど、どうにかなったな。」

「さすが、いつも組んでるだけあって、連携ぴったりな二人だね~。こっちも安心して援護ができたよ。」

「Ryokさんにはちょっといきなりすぎてびっくりされたかもしれませんが、うまく動いてもらえてよかったです。」

「いや、結構危なかったぞ?目を瞑れって言われたから、弓も手放したし。アレックスの一撃でほとんど片が付いたから良かったけど。」

「あそこで相手の動きを止めるにはあれが一番だったんです。でも、アレックスならやれると思っていましたから。て、Ryokさんに言ってもしょうがないですよね。ごめんなさい。」

「いや、結果うまくいったんだから、今回はいいさ。でも、次はもう少し教えておいてくれよ?」

「あはは、はい。」

「で、今回の依頼はどういう形で終わりなんだ?不審者は海賊で、船長がサハギン族に殺されて、そのサハギン族は俺らが倒した。これでいいのか?」

「う~ん。依頼はこの洞窟近辺で見かけられた不審者の調査だからね~。それと思しき海賊を見つけて、こうして倒したわけだから、サハギン族のことも追加でイエロージャケットに報告しておけば何も問題ないさ。」

「それじゃ、リム・サ・ロミンサに帰るか。」

「そうですね。疲れました。」

「オレは腹が減った。」

「エールポートで何か買ってから帰るかね~。」


こうして、リム・サ・ロミンサでの最初の依頼は終わった。

私たちの物語

どうも、RyoKです。 ここでは、MMORPG「FINAL FANTSY XIV」での我が娘の設定を物語として紹介していきます。 更新は毎週火曜日12時半です。 ただいま休止中です。再開は3月を予定していますが、予定は未定です。 Twitterにて更新情報等お知らせするつもりです。 ご興味あれば @DJ_RyoK #FF14自己満足企画制作委員会

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