私たちの物語 #16~その目に映すは~

「改めて、Dj Ryokだ。今日はよろしく。」

「私は、トゥーグロナ ワンワルゴウィン。よろしくね~。」

「僕はトトレイ ララレイです。こっちはアレックス。よろしくお願いします。」

「よろしくな。」

一晩明けて、宿屋前で改めて挨拶を交わしてから、いよいよ洞窟の調査に出発することになった。


「それで、調査はどう進めるんだい?」

「入り口付近は特に何もないだろうし、あったとしてもイエロージャケットがいるから調査の必要性はそこまで高くないだろうから、ひとまずはある程度洞窟を進むことにする。少し調べた感じ、洞窟はある程度までは一本道みたいだしね。」

「あれ?あんた洞窟に行ったの?」

「いや、リムサ・ロミンサで、すこし聞いてきただけだよ。問題は、以前の調査で見つかったクァールだね。」

「獰猛だって依頼を受けるときに聞きました。できれば、会いたくないですね。」

「おいおい。トトレイ君は、前衛だろ~。そんなこと言われたら、後衛の私たちは不安になっちゃうよ。」

「あ、そうですよね。ごめんなさい。」

「おい、トゥーグロナとか言ったか?うちのトトレイに文句でもあんのかよ?」

「あらら~。気を紛らわそうと思って言ったんだけど、失敗しちゃったか~。こっちこそ、ごめんよ~。」

う~ん、大丈夫かね?私たち...


「お~、いるね~、冒険者。見た感じ、どこもこれからって感じかね~?」

「そうみたいですね。焦りは禁物ですが、すこし急がないとですかね?」

「どこも入る気はなさそうだし、そこまで急がなくていいんじゃないか?先に行ったやつがいるなら別だけど。」

「そうだな。こちらは準備もできているし、さっそく入るとしよう。一応、イエロージャケットに話だけはしておくか。」


「バデロンからサスタシャ浸食洞の依頼を受けた者なんだが、調査を開始しようと思う。入っていいかい?」

「お前たちも依頼を受けて来たのか、もちろん入っていいとも。不審者についてなるべく早く正体を突き止めてくれ。幻影諸島周辺で不審船が見つかっていることから、付近に海賊の拠点があるとこちらは警戒していたんだ。そんな時にここに出入りする不審者の目撃情報だ。もし、その不審者がサハギン族に加担する海賊「海蛇の舌」であったら、ここ最近の騒動で浮足立つ住民にさらなる混乱を呼ぶことになる。よしく頼んだぞ。」


「中はかなり開けてるな。想像以上に広い。」

洞窟に入り、道なりに進むと、開けたところに出た。

「クァール以外の魔物もいるみたいだよ。ここから見える感じでは、人影はないね~。」

「それでは、僕が先頭に立ちますね。」

「魔物はどうするんだ?全部、倒して回るか?」

「今回は魔物退治じゃなくて、不審者を見つけるのが依頼だ。不審者がここを一時的な拠点としているなら、戦闘の音を聞いて逃げる可能性があるから必要な時以外は戦闘は避けよう。そうでなくとも、不審者と戦闘に入る場合もあるし、報告にあったクァールに出会う可能性もある。なるべく温存しておこう。」

「ああ、そういえば。もう一人、仲間を紹介してなかったね。出ておいで~、リリィベル。」

そう言ってトゥーグロナが魔導書を開いて魔力を奔らせると、彼女の傍に羽の生えた小人のような姿の召喚獣が現れた。

「この子は、フェアリーのリリィベル。その昔、活躍した海兵団において指揮をとっていた「学者」といわれる人たちの相棒さ。私以上に頼りになるからね。あはは~!この子も回復魔法を使ってくれるから、トトレイ君は安心してくれたまえ。」

「お~、頼もしいです。僕も頑張りますよ~。」

「うんうん。トトレイ君、その意気だよ!私たちは、即席とはいえパーティなんだからね。互いが互いの得意なこと、できることで頑張るんだ。できないことは、みんなでやればいい。頑張っていこ~!」

むしろ緊張感がなくなった気もするけど、良い雰囲気だ。トゥーグロナの組んだのは正解だったな。


私たちはパーティ......自然と弓を握る手に力が入る。

冒険者になってから誰かと共闘をしては来たけど、パーティとして一緒に戦うのはこれが初めてだ。

放つ一矢により戦況を動かす戦場の支配者たる弓術士。

果たして、私は弓術士足りえるのだろうか?

だけど、できることはこれだけだ。


「さぁ、調査開始だ。」

まずは、進まなくちゃ。見えるものも見えやしない。

私たちの物語

どうも、RyoKです。 ここでは、MMORPG「FINAL FANTSY XIV」での我が娘の設定を物語として紹介していきます。 更新は毎週火曜日12時半です。 ただいま休止中です。再開は3月を予定していますが、予定は未定です。 Twitterにて更新情報等お知らせするつもりです。 ご興味あれば @DJ_RyoK #FF14自己満足企画制作委員会

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